那谷町の田んぼから菩提峠方面を眺める写真。
左の山は円行山(宿坊生雲)が見えます。菩提峠は写真の真ん中付近
小松市 菩提峠
石川県道43号丸山加賀線
県道でありながらも、車両通行不能道路として、2009年にバリゲートが設置され車両通行禁止となっています。
菩提峠は小松市大杉町と菩提町を結ぶ道として古くからありました。小松市に合併する前の、大杉谷村と那谷村を結
ぶ主要道路で多くの人がこの峠を越えて、加賀市動橋駅前に買い物に行ったり、山代や山中町の織物工場へと出稼ぎ
に行っていたのです。
記録によれば、昭和5年に「戸谷隧道」が竣工となり、それまでの急峻な峠越えがこのトンネルの完成で負担が減っただ
ろうと思われます。
私がこの菩提峠に興味を持ったのは、小松市内の「峠・古道巡り」に興味を持ち古い峠を調べている過程で「戸谷隧
道」という古くて小さなトンネルの存在を知ったからです。
小松市内の古道のほとんどは峠越えのようなもので、古道=峠なのですが、風雪に耐えて今なお立派な道を残している
古道もありますが、菩提峠のようにトンネルまで掘ってある古い道は、「光谷越え」ぐらいです。(小松市沢町から白山市鳥
越別宮に抜ける小さな県道)。
トンネルを掘る必要があるくらい重要な生活道路だった菩提峠が今ではすっかり人気のない林業道となって久しいです
が、かつて多くの人が歩いたであろう峠を歩いていみると、古(いにしえ)の面影を感じることができるし、雪の積もった峠
道を歩くことで先人たちの苦労を追体験できると思い、雪の菩提峠を歩いてみたいと思っていました。
小松市内の古道や峠道をいつかこのホームページでまとめたい、と思ったのが2007年ごろだったのでそれからずいぶ
んと時間がたってしまいましたが、今回、雪の菩提峠越え、を達成したのでアップします。
(2014年2月記)
菩提峠の位置と、今回の行程
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